フィルム写真のことはじめ。フィルム写真のはじめ方、まとめときました。【CURBON写真用語辞典 #25】
写ルンですが再注目され、SNS上などでも話題になっているフィルム写真。レトロでおしゃれな仕上がりに憧れて、「フィルム写真、始めてみたい!」という方も多いのでは?「でも、何から手をつければ?」そんな悩める初心者さんのために、フィルム写真のはじめ方をまとめました。
フィルムカメラとはどんなもの?
フィルムカメラとは、フィルムを使って撮影するカメラのこと。デジタルカメラはメモリーカードなどにデジタル信号として写真を保存する一方で、フィルムカメラは、フィルムに写真が保存されます。フィルムはメモリーカードのように何度も繰り返し使うことはできず、使えるのは一度きり。撮影するたびにフィルムを新しくする必要があるため、コストがかかっていくのが難点ではありますが、温かみのあるレトロな仕上がりが特徴です。
フィルムにはどんな種類があるの?
フィルムは大きく分けて35mmフィルムと120mmの2種類の規格があります。
【35mmフィルムの特徴】
35mmフィルムは一眼レフやコンパクトカメラに使用するフィルムを指します。35mmのカメラは様々なメーカーから数多くのフィルムカメラが製造されているため、選択肢が豊富であることが大きなメリット。撮影枚数は24枚〜36枚。
【120mmフィルムの特徴】
35mmの一眼レフに比べるとカメラの選択肢は狭まりますが、フィルムの幅が広いため、より良い画質が得られます。「中判カメラ」とも呼ばれています。撮影枚数は8〜16枚程度でカメラによってその数が変動します。
フィルムには「色」の種類もあるの?
サイズの他に、色で仲間分けするとカラーネガフィルム、白黒フィルム、カラーポジフィルムの3種類に分類されます。
【カラーネガフィルム】
カラーネガフィルムとは、「写ルンです」にも使用されている、一番スタンダードなフィルム。フィルム上では色が反転した状態になっています。近くのお店ですぐ現像してもらえるほか、値段もお安め。一番使い勝手がよいので初心者さんにおすすめのフィルムです。
【白黒フィルム】
白黒フィルムとは、レトロな雰囲気を楽しみたいなら白黒フィルムがおすすめ。カラーとはまた違った写真を楽しむことができますよ。現像の道具を揃えることで、自宅で現像できるのも魅力のひとつです。
【カラーポジフィルム】
カラーポジフィルムとは、色が反転するネガに対して色が反転しないフィルムのこと。リバーサルフィルムとも呼ばれています。風景をより鮮やかに映し出してくれるフィルムですが、白飛び、黒つぶれしやすくもあるため、上級者向きのフィルムです。
現像ってなに?
デジタルカメラは撮ったその場で写真を確認できますが、フィルムカメラは撮ってもすぐ確認することはできません。フィルムを一本撮り終えてどんなふうに写っているかは「カメラのキタムラ」などの写真屋さんで「現像」という薬液処理を経てはじめてその写りを確認できるようになります。白黒写真は自宅現像も可能ですが、カラーネガフィルムはもう少し高度な現像技術が必要となるため、お店での現像がおすすめです。最短1時間ほどで仕上がり、現像料金は1000円前後の場合が多いです。
現像とセットで注文したい、プリントやスマホ転送
注意したいのは現像=写真プリントではないということ。現像はフィルムが「写真のもと」として見れるようになる処理のことで、そのままでは写真にはなりません。お店で現像をお願いするときはプリントや、フィルムをデータ化してもらいスマホ転送をオプションでつけるのがおすすめです。
どんなカメラを選べばいいの?
一番悩むのがカメラ選び。フィルム以上に種類がたくさんあるので、どこから手をつければいいの?と思ってしまいますが「どんなふうに写真を撮りたいか」をポイントに選ぶことで自分にぴったりなカメラを探し出すことができますよ。
すぐに手に入れたいなら「写ルンです」
今すぐ試せてお手軽な「写ルンです」などの使い捨てカメラがおすすめ。機能は最小限に絞られていますが、フィルムならではのドキドキ、ワクワク感が味わえますよ。
気軽にパシャパシャ撮ってみたいなら「コンパクトカメラ」
カメラに全部おまかせでとにかくパシャパシャ撮ってみたいなら、コンパクトカメラがおすすめ。値段は数千円〜十数万まで幅がありますが、まずは気軽に数千円のものから試してみては?
カメラの操作やシャッター音を楽しみたいなら「一眼レフ」
せっかくだから本格的に!という方には一眼レフがおすすめ。絞りやシャッタースピードを自分で操作することで、写りの違いを楽しむことができますよ。デザインや値段のバランスをみながら、お気に入りの一台を探してみましょう。
フィルムカメラを持っておでかけしてみよう!
フィルムカメラってハードルが高いようにも思えますが、「写ルンです」なら買ってすぐ楽しめますし、現像もお店に出すだけでOK!フィルムの面白さにハマったら、ぜひお気に入りの一台を探してみてくださいね。
フィルム写真の作例を紹介する連載はこちら
https://encounter.curbon.jp/camera/
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