写真を学ぶ第一歩。シャッタースピードって何だろう?その目安は?ミラーレス初心者さんも必見!ブレない写真を撮るコツも。【CURBON写真用語辞典 #11 】

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旅行先で素敵な写真が撮れたら、休日に訪れたカフェでケーキのおいしそうな写真が撮れたら、子どものかわいい写真が撮れたら…とカメラを買ってみたものの、なかなか思い通りの写真が撮れないとやきもきするもの。感じたままに写真を撮るのももちろん大切ですが、ちょっとしたコツを覚えるだけで写真がワンランクアップ!今回は「シャッタースピード」について解説します。

 

シャッタースピードとは?

シャッタースピードとは、カメラが光を取り込む時間のことです。シャッターボタンを押すと普段閉じている「シャッター幕」が開閉し、カメラのセンサーに光が当たり、光が当たった瞬間が写真として残ります。

 

シャッタースピードの表し方

シャッタースピードは“秒”で表し、1、1/4、1/60、1/250のように決まった数字で表されます。その速度が遅いほどシャッターが開いている時間が長くなり、光を多く取り込みます。速度が速いほどシャッターが開いている時間が短くなり、取り込まれる光の量は少なくなります。

 

 

シャッタースピードを変えると、どんなことができるようになる?

シャッタースピードは、必要に応じて数値を変えることでさまざまな効果が得られます。

 

■露出を変えることができる

「光を取り込む量」をコントロールするので、シャッタースピードを変えることで写真の明るさを調整することができます。

・シャッタースピードを遅くする→写真を明るくすることができる
・シャッタースピードを速くする→写真を暗くすることができる

 

絞りやISO感度でも明るさを調整することができますが、その関係性についてはこちらの記事で紹介しています。
>>写真を学ぶ第一歩。露出って何?F値とシャッタースピード、ISO感度の関係性を理解してイメージ通りの写真に近づけよう!【CURBON写真用語辞典 #09 】

 

■被写体の“動き”を表現できる

「シャッターが開いている時間」をコントロールすることで、一瞬をピタッと止めて写したり、躍動感を強調したりとさまざまな表現ができるようになりますよ。

・シャッタースピードを早くする→スポーツのような動きの激しいものを止めて写すことができる
・シャッタースピードを遅くする→川や星など、動きの変化の過程を写すことができる

 

写真がブレる原因は?

せっかくいいシャッターチャンスを狙ったのに、ブレていて写真が台無し、ということがありますよね。その原因は2つ考えられます。


■被写体ブレ

被写体ブレとは、撮影中に被写体が動くことで写真がブレてしまう現象のこと。撮影者自身やカメラの設定の問題ではなく、被写体の動きの速さが原因で起こるもの。明るい場所で撮影していても、子どもやペットなど動きの激しい被写体ではブレが生じやすくなります。

手ブレ

手ブレとは、撮影中にカメラを持つ手が動いてしまい、写真がブレてしまう現象のこと。望遠レンズをつけているときや、暗い場所で撮影するときなどはブレが生じやすくなります。

 

ブレないシャッタースピードは?

シャッタースピードを自分で決めようと思っても、数字がたくさんありすぎて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。

 

シャッタースピードの目安はレンズに注目

手ブレの発生を抑えるための目安として、1/(焦点距離)秒という数字を覚えておきましょう。焦点距離が50mm(ズームレンズで50mm、または単焦点の50mmを使っている場合)だった場合は、1/50秒が目安となります。焦点距離が200mmなら、1/200秒が目安となります。

 

動きのある被写体を撮るときの目安のシャッタースピードは?

子供やペットなど、動きのある被写体を捉えるときは、1/500〜1/1000で撮影するのがおすすめです。極端に速い速度に設定しても、ある一定以上は動きが止まります。シャッタースピードを速くしすぎて写真が暗くならないよう、バランスを見ながら調節しましょう。

 

暗い場所でシャッタースピードを速くできないときは「三脚」が便利!

暗い場所で撮影するときには三脚があると便利です。手持ちではブレてしまうシャッタースピードでも、三脚を使うとカメラがしっかり固定されるため手ブレを防ぐことができますよ。

 

三脚がない場合は?

使う予定がなかった、まだ用意がない方などは、立ち方を工夫してみてはいかがでしょうか。

①脇を締める ②カメラを両手でしっかりホールドする ③足は肩幅に開く

この3点をしっかり守るだけでも、手ブレがぐんと抑えられますよ。

 

「ブレ」を活用しよう

動きを止めるばかりでなく、あえて写真をブレさせるのも表現の一つですよ。効果的に使うことで作品の幅がさらに広がります。

カメラの用語は一見難しいものばかり。でも一つ一つ理解していくことで、点と点が繋がるように、他の要素も理解が深まっていくもの。人と比べないで「ゆっくりご自分のペースで」が長続きの秘訣ですよ。楽しみながら覚えていきましょう。

 

 

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