写真がエモくなる「前ボケ」ってなに?【CURBON写真用語辞典 #01 】
前ボケとは、被写体の前方を意図的にぼかすこと
読み方は「まえぼけ」。
主役の手前に草花など、ぼかす何かを配置することでボケを作ることができます。
前ボケを効果的に使うことで奥行きが出たり、ふんわりとした雰囲気をプラスしたりすることができます。
幻想的で“エモい”印象になるので、草花の写真やポートレート撮影にぴったりの表現方法です。
柔らかく美しい前ボケを撮るコツは4つ
1.望遠レンズを使い、望遠側で撮影する( FE70-200mm のレンズの場合200mm側のこと)
2.絞りを開放にする(F値を小さい値に設定する)
3.前ボケに使うものはレンズに近づけ、被写体と距離を離す
4.レンズの「最短撮影距離」で撮影する
■SONY α7Ⅳ × FE70-200mm (開放値F2.8)の組み合わせで撮影する場合
レンズのズームリングを200mmにセットし、絞り値をF2.8に設定。/p>
望遠ズームレンズを一番望遠側である200mmにセットし、主題の被写体に近づいたり、遠ざかったりしてピントを合わせることができる最も短い距離を探ります。
カメラを構える位置が決まったら次は、前ボケを調整します。
レンズに前ボケにしたい被写体を極力近づけて、主題となる被写体が引き立つよう、重なり具合を調節します。
各シーン別「前ボケ」のポイントをご紹介!
■花や植物も、前ボケで幻想的に
花や植物を撮影するときにも前ボケは大活躍!自分の近くの花や葉をレンズに近づけた状態で撮影すると、フィルターをかけたかのように全体が少し色づいたり、ふんわりとしたボケ感が演出できたりと幻想的な雰囲気の写真にすることができますよ。
■光を前ボケに使えばキラキラが出現!
街中でイルミネーションを見かけたら、シャッターチャンス!小さいライトや光源をレンズ側に配置して撮影すると、玉ボケが映り込んだキラキラな写真に仕上がりますよ。
■前ボケに使うと面白くなるアイテムリスト
- お花や植物
- ライトガーランド
- サンキャッチャー
- ラップ
などなど…。
サンキャッチャーは100円ショップのインテリアコーナーなどで手に入れることができます。無色透明なアイテムは写真の色味に響きにくいところがポイント。ポケットに忍ばせておけばいつでも前ボケが試せますよ。いろんなものを前ボケに使って、新しい表現を探してみるのも面白いですね!
■前ボケで視線誘導を狙おう
赤く染まったもみじを写した一枚。こちらの写真で真っ先に目がいくのは、手前のボケた部分ではなくピントが合っている奥のもみじだったのではないでしょうか?このように、前ボケは幻想的な雰囲気を幻想的な雰囲気を作り出すだけでなく、視線誘導効果や奥行き感の演出も期待できます。
■時には人物だって前ボケに!
前ボケに使えるのは、植物や小道具ばかりではありません。いつもは写真の主題となっている人物を前ボケにしてみてはいかがでしょうか?こちらは人物をボカして背景にピントを合わせた一枚。何かの物語の始まりを連想させるようなストーリー性も感じられます。
ぜひ前ボケをいれた写真にチャレンジしてください!
写真が一気に幻想的になったり、視線を誘導したり、写真に奥行きを感じさせたり…。前ボケを取り入れるだけで、写真の雰囲気はぐっと変わるはず。今度の週末にでもぜひお試しくださいね。
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